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開催のご挨拶

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世話人代表  
大山 力

弘前大学大学院医学研究科

先進移植再生医学講座 特任教授
青森県病院事業管理者

 第44回日本糖質学会年会を、2025年10月2日(木)〜4日(土)に、弘前文化センター(青森県弘前市)で開催させて頂きます。

 これまで本年会は仙台で4回開催されておりまして、東北地方開催としては5回目となります。糖質学会年会を弘前で開催させて頂けますことは、身に余る光栄でございます。皆様にご満足頂けるよう世話人一同鋭意準備を進めさせて頂きます。

 

 さて、弘前大学医学部には檜山登先生、遠藤正彦先生、高垣啓一先生という複合糖質研究の力強い系譜があり、現在は柿崎育子 先生に受け継がれております。

私は1984年に弘前大学医学部を卒業し、東北大学泌尿器科学講座に入局しました。同年、東北大泌尿器科からシアトルの箱守仙一郎先生のもとに留学していた福士泰夫先生が帰国され、泌尿器癌における糖脂質発現の研究指導を頂いたことが私と糖鎖生物学との出会いになります。

1996年から1998年まで、San Diego郊外にあるLa Jolla Cancer Research Centerに留学し、福田穰先生、福田道子先生にご指導頂きました。同研究所は、Burnham Institute、Sanford Burnham Institute、Sanford Burnham Prebys Medical Instituteと名称を変え現在に至っております。

 その後、私は秋田大学を経て、2004年に弘前大学泌尿器学講座に赴任しました。弘前には遠藤正彦先生がいらっしゃいます。糖脂質から始まった私の糖鎖研究はLa Jollaで糖タンパク質へと幅を広げ、弘前でさらにプロテオグリカンが加わり、徐々に研究の対象が広がっております。現在では、Sanford Burnham Prebys Medical InstituteのYu Yamaguchi先生のもとに留学生を派遣し、ヒアルロン酸の研究をさせて頂いております。今回、弘前大学泌尿器科学講座の後任教授である畠山真吾先生が世話人副代表を務めさせて頂きます。畠山先生もLa Jollaの福田研でポスドクを経験した糖鎖研究者です。

 

 糖質学会年会は糖質に関する化学系研究者と生物系研究者との交流の場として大変貴重な領域横断的学術集会です。自然科学や科学技術は常に最先端を目指して進歩し続けますが、同時に研究領域もピンポイント的になっていきます。私たちの関心領域も専門性の名のもとに狭小化する傾向になりがちですが、他領域との交流が新たなブレークスルーになることも多いのではないかと思っております。そこで、今回の年会は、材料科学研究者と生命科学研究者、そして臨床医学系研究者との交流をさらに深めて頂きたいとの願いを込めて「糖質科学と臨床医学の融合」とさせて頂きました。

 糖質科学のさらなる発展と隆盛を祈り、実り多い学術集会にするため精一杯尽力してまいります。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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